北朝鮮、金鋼山の観光開発再開に強い期待?韓国

　北朝鮮は25日から31日までの期間、金剛山の全不動産を調査すると発表した。初日には韓国政府が所有する、離散家族面会所と消防署、2日目となる26日には現地の温泉場や免税店などをそれぞれ調査した。韓国の複数のメディアがこれを報じている。

　金剛山は北朝鮮にある山で、朝鮮半島では白頭山と並ぶ名山として親しまれている。また、金剛山の観光開発は1998年11月からスタートし、当初は朝鮮半島における南北融和のシンボルとして話題となった。

　金剛山の観光事業は、韓国側は現代グループの主導により行われているが、2008年7月11日に韓国人観光客が、現地軍事統制区域内で北朝鮮兵士に射殺された事件により、韓国政府が開発を中断している状態。

　今回の北朝鮮による調査の目的は、外資誘致に乗り出そうとする北朝鮮が、その礎となる金鋼山観光開発を再開しない韓国政府に、なんらかの圧力をかけるためではないかとみられている。

　韓国メディアは、金鋼山で商店を運営している協力業社の関係者が、北側の調査を受けた際の感想を紹介。現地では、北側は終始一貫して友好的な雰囲気であり、調査という実感がわかなかったほどだったという。北側のこれらの対応から、金鋼山観光再開に対しての強い意志と、切迫した心情が垣間見えたとも伝えている。

　一方、「離散家族面会所まで北朝鮮の『人質』になるのか」と題して、離散家族が再会するための面会所とその純粋な精神も、北朝鮮は政治や政権のために利用していると記し、北朝鮮の交渉の姿勢を批判するメディアも見られた。（編集担当：李信恵?山口幸治）

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引用元:Final Fantasy XIV|14 総合情報サイト